歯の「脱灰」とは?虫歯の第一歩脱灰の原因とその予防方法まとめ

ホワイトニング用語集

虫歯予防、歯磨き粉、ホワイトニングなど歯に関わることについて調べていると、必ずといっていいほど「脱灰」という言葉をきくようになるかと思います。「再石灰化」とペアで使用されることが多い言葉です。読み方も難しく、なんだか専門用語っぽくて難しそうですよね。

「脱灰」は、虫歯の原因と密接な大切なキーワードです。今回は「脱灰」の原因と対応方法についてわかりやすく解説していきます。

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「脱灰」の読み方と意味は?

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脱灰は、「だっかい」と読みます。

そして、「歯に対して」と「生物学全体に対して」の2パターンで使用されている言葉です。ここで解説していく脱灰とはもちろん「歯に対して」のことであり、歯の表面から歯の成分が溶け出してしまう現象のことを意味しています。

私たち人間の口の中には、常に菌が存在しています。この菌は歯にくっつくと、食べ物に含まれる糖質をエサにしてをつくります。この酸が歯の表面の成分であるミネラル(カルシウム、リン)を溶かしてしまいます。この現象を脱灰と言います。

<参考:脱灰の定義>

脱灰とは、生物の硬組織からカルシウム塩の結晶が溶出する現象、あるいはそれを引き起こさせる実験上の操作である。

  • 歯学

歯のエナメル質などからリン酸カルシウムの結晶が溶出する現象である。

  • 生物学
生物の硬組織からリン酸カルシウムや炭酸カルシウムといったカルシウム塩の結晶を溶出させて軟化し、実験操作を容易にするための技法である。

[出典:https://ja.wikipedia.org/]

脱灰は歯が酸性に傾いたときに起こっている

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脱灰はいつ起こるの?

では、どんなときに脱灰が起こるのでしょうか。

脱灰は、普段中性の口の中が酸性に傾いたときに起こります

小中学校で習ったように、液体はイオン濃度を指標に酸性・中性・アルカリ性のどれかに分類されます。口の中は基本的にいつも中性を保っていますが、それが酸性に傾くと、脱灰が起こる状態となり、歯の表面の成分を溶かしはじめてしまうのです。

酸性になるのはどんなとき?

酸をつくるときに必要な菌のエサが口の中にはいったとき、つまり食事をしたときなんです。

食事をして糖質を摂取すると、菌が酸をたくさん作り出し口の中が酸性に傾きます。しかし、その後30分〜40分ほどで唾液による中和作用で、口の中はふたたび中性にもどり、溶け出したミネラルも元にもどっていきます。これを再石灰化と言います。

人は食事をするたびに、酸が溶かしてしまった歯の成分を唾液ががんばって元に戻す、という攻防を延々と繰り返しているわけです。

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虫歯の原因は脱灰&再石灰化のバランスの乱れ

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良好な口内環境は、両者のバランスがとれている状態

酸が歯を溶かした分を、唾液が元に戻してくれるのは理解頂けたと思います。常に唾液が溶け出した分だけ元に戻してくれるバランス状態をキープできていると、口腔内の環境が良いということになります。

虫歯の原因は脱灰にあった!

ところが、状況によっては両者のバランスが保てなくなることがあります。つまり、脱灰に対して再石灰化が間に合わないという状態です。

口の中の酸性状態が続いて脱灰が起こり続けていると、ミネラルがたくさん溶かされてしまいます。それが積もり積もっていくと、表面からミネラルが奪われて続け、歯がスカスカの状態になってしまうのです。

スカスカになってやがて穴があき、穴が空いた箇所が虫歯となります。

脱灰を多く引き起こす原因

①不規則な食生活習慣

では、どんなときに再石灰化が間に合わなくなってしまうのでしょうか。それは、食事をとる回数やタイミングにあります。

再石灰化で歯が元にもどるには30分〜40分の時間がかかるため、戻り終わらないうちにまた食事をすれば脱灰はさらにすすんでしまいます。これを繰り返すと、歯の中がずっと酸性の状態になってしまい、歯の表面のミネラルが溶かされ続けて穴があいて虫歯となる原因となります。

特に、糖質が菌のエサになるわけですから、糖質を多く含むものであればあるほど影響を受けます。子供のときから、甘いものはムシ歯になりやすいと言われ続けたのはこのせいだったんですね。

虫歯の原因となりやすい食生活習慣は、以下のようにまとめられます。

  • 甘いものの影響   量<回数
  • 甘いものの取り方  食事中<食間、日中<就寝前
  • 甘いものの濃度   低い<高い
  • 甘いものの停滞時間 短い<長い

規則正く食事をしない、常にだらだらと食べながら生活してしまう人などは要注意ですよ!!

②酸を量産する菌のかたまり「プラーク」

脱灰の原因となるのは菌が糖質をエサに酸をつくり、酸が歯を溶かすからでした。菌のエサが多くなってしまうのが①食生活習慣によって引き起こされる脱灰の原因でしたね。

でも、そもそも酸がつくられてしまうのは菌が原因ですから、これを少なくしてあげることが脱灰をおさえる根本的な解決策でもあります。菌は常に口の中に存在し、全てなくすことはできませんが、菌が歯に付着すると、「プラーク」とよばれる菌の塊となります。プラークが多くなればなるほど脱灰がおきやすくなるため、結果として虫歯の原因となってしまいます。

どうしたらいい?脱灰の予防と初期虫歯の治し方

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まだ間に合う!治せる初期むし歯

歯に穴があく一歩手前のスカスカ状態は「初期むし歯」と呼ばれていますが、この状態であれば、まだ修復することができます。再石灰化とフッ素が、歯を修復してくれるのです

とにかく再石灰化を促すことが重要ですので、再石灰化の大の味方であるフッ素を積極的に取り入れて再石灰化をサポートしましょう。

フッ素の効果の解説とおすすめのフッ素入り歯磨き粉はこちらの記事をご参照ください。

フッ素のチカラで再石灰化を促進!おすすめ歯磨き粉ランキング

2016.12.09

規則正しい食生活と歯磨き習慣

1日3食きちんと食間をあけて規則正しく食事をとることは、脱灰と再石灰化のバランスを保つことに有効です。1日に何度も食事をとる人は、規則ただしい人に比べて酸性にかたよりがちになり脱灰を促進してしまいます。甘いものの取りすぎや就寝前の食事やあまいものの摂取も控えましょう。

そして、食後はなるべく時間をあけず歯磨きをして、脱灰の原因となる糖質を取り除きましょう。

歯磨きでプラーク除去

日々の歯磨きで脱灰の原因となる菌のかたまりをとりましょう。自分で日々ブラッシングをするだけで十分効果があります。もっとケアしたい!という方は、歯医者さんで定期的にプラーク除去のプロフェッショナルケアを受けるのも良いでしょう。

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まとめ

脱灰は歯が酸性に傾いているときにこる、歯のミネラルが溶け出す現象です。再石灰化によって歯がもとの中性に完全に戻るには30分〜40分程度の時間が必要です。再石灰化が十分に行われない状態が続くと、歯の表面に穴があき虫歯の原因になります。

食後はなるべく早く歯を磨き、再石灰化を促進するアイテムなども併用し、バランスが良好にとれている口内環境を保つようにしましょう。

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