少しでもお金を節約したい!ホームホワイトニング用のマウスピースをなくしてしまった!などの理由で、どうしても自分でマウスピースが作りたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
基本的にはマウスピースは歯医者さんで作成するのが一番なのですが、自分でも作ることができるんです。あまり知られてはいませんが、通販などで自分で作れるマウスピースは売られています。
今回は市販のマウスピースの作り方とコツをご紹介したいと思います。
このページの目次
マウスピースを持っているメリット

ホワイトニングなどのきっかけがない限り、マウスピースにはなかなか普段の生活では馴染みがないですよね。マウスピースを持っていると、どんな良いことがあるのでしょうか。
ジェルやペーストなどを効果的に使用できる
MIペーストなど、歯に塗って時間をおくことで効果のあるペーストや歯磨き粉は実は多くあります。
マウスピースやマウストレーがないと、唾液などの影響で長時間歯に塗布しておくことは困難です。ホワイトニング後の知覚過敏対策で、歯にマウスピースにペーストやジェルを入れて歯に装着し時間を置くことで症状を軽くするという方法も推奨されています。
マウスピースが1つあれば、ホワイトニングに関する様々な場面で役立つことは間違いありません。
薬剤があれば自身でホワイトニングができる
日本では市販で過酸化水素の入ったホワイトニング剤を購入することはできませんが、自身で海外から個人輸入することでホワイトニングをする方法はあります。また、海外に行った際、マウスピースがあれば現地で売られているホワイトニング剤を使用することもできます。
それ以外でも、ホワイトニング用に歯医者さんが作ってくれたマウスピースをなくしたり壊したりしてしまうこともあります。マウスピースを自分でも持っていれば、ホワイトニングを中断しなくて済みます。
普段から歯ぎしりなどから歯を守れる
寝ている間に歯ぎしりをしている人は実はかなり多く、歯の表面が削れてしまったり、詰め物が欠けたり取れたりする原因は歯ぎしりにあると言われています。
歯の表面のエナメル質が摩擦によってどんどん薄くなってしまい、知覚過敏になりやすくなってしまうことも。歯ぎしりのある人は普段からマウスピースを装着して寝ると、それらの症状を予防することができます。
マウスピースは作れる!手作りマウスピースの作り方

インターネットなどで市販のキットを購入し、簡単にマウスピースを作ることができます。作り方は以下の手順で行います。
- 約80度のお湯を用意する
- お湯に5~10秒マウスピースをつけて、型取りができるよう柔らかくする
- マウスピースについている取っ手をもちながら、空気が入らないように柔らかくなったマウスピースをしっかり歯に押し付けて噛む
- 冷めて固まるまでそのまま待つ
- 口から丁寧に取り出し、取ってや歯茎部分の余計な箇所をハサミで切る
- これを上下分2回繰り返して完成
マウスピースのキットは2000円程度で購入できます。
マウスピースを上手に作るコツ

上記の手順だけみると、なんだか簡単そうに思えますよね。でも、実際はかなりコツがいる難しい作業です。歯医者さんのマウスピースに少しでも近づけるためのコツを3つご紹介します。
温める前に鏡の前で歯にはめる練習をする
練習もせずにいきなり温めていざ型をとろう!と思っても、きちんと歯にはめられない場合がほとんど。口への入れ方に工夫が必要なんです。温める前に鏡の前で、どのように口の中に入れるかを練習してください。
唇や舌を使ってしっかりフィットさせる
ここはかなり肝心なポイントです。ここの差でマウスピースの精度が決まると言っても過言ではありません。マウスピースと歯の隙間から水や空気を吸い出して、可能な限りマウスピースを密着させましょう。
ハサミで歯ぐき部分を切りすぎない
ハサミで余計な箇所をカットするのですが、そのときにカットしすぎてしまうと薬剤などを使用したときに漏れ出してしまう可能性があります。いっぺんに切ってしまわずに、試しに装着しながら少しずつ切っていくようにしましょう。
手作りマウスピースの注意点

歯医者さんのマウスピースには敵わない
自分でいくら上手にマウスピースを作れたとしても、やはり歯医者さんでプロに型取りをしてもらい作成したマウスピースには及びません。素材も精度も全て違うものだと認識しましょう。
全く同じにできることを期待せず、違うものとして考えましょう。
ホームホワイトニングは歯科医師の指示で行なう
ホームホワイトニングは医師の指示のもとで行なうのが一番安全で確実な方法です。
マウスピースが作れるからといって、なんの知識もなく突然輸入などでホームホワイトニングを行ない、何かあった時の対処法や使用するときの注意点を認識しないままでいることは危険です。筆者はこの方法は積極的に推奨はしません。
また、歯医者さんで薬剤だけもらってマウスピースの分は安くしてもらおう!というのもなかなか通らないと思ってください。筆者が行った歯医者さんでも、歯ぎしり対策で以前作成したマウスピースがあるのでそれを使用したいと歯医者さんに伝えましたが
- ホワイトニング用のマウスピースを作成したほうが良い
- ホワイトニングの料金にマウスピースの料金も含まれている
という理由でマウスピースをなしにはできませんでした。
すでに持っているものを使いたいという場合できないことが多いですので、事前に歯医者さんに確認しておきましょう。
まとめ
マウスピースは市販のキットで簡単に作ることができますが、ホワイトニング用にはあまり適していません。歯医者さんで作るマウスピースに比べて密着度が低くなるため、作るときはコツを必要とします。
ホームホワイトニングではマウスピースの作成も含まれた料金になっていることが多いですので、ホームホワイトニングで自作のマウスピースを使用したい時は医師の確認が必要です。