セルフホワイトニングというホワイトニング方法が話題になっています。セルフホワイトニングは値段も手ごろなものが多く、最近では専門店も多数出店しています。
具体的にどんなものなのか?本当に効果があるのか?詳しくみていきましょう。
このページの目次
セルフホワイトニングとは?
セルフホワイトニングとは、自分で薬剤を塗布し、LED等の光を照射し歯を白くする施述方法のことを意味します。
医療品や医療機器を使わずに歯を白くするための施述方法のことで、美容エステサロンなどで施述を受けることができます。
主に使用される薬剤はポリリン酸、メタリン酸、二酸化チタン、重曹等の医療部外品。
これらの薬剤で歯の表面の汚れや着色をクリーニングすることで歯を白くする手法で、歯科医院で行われている医療品や医療機器を使用したホワイトニングとは全く別のものという認識が必要です。
セルフホワイトニングの手順
セルフホワイトニングの施術は、1回につき以下の5ステップで行われています。
- 歯のトーンチェック
- 歯磨き
- ライト照射
- 薬剤の塗布
- 歯磨き、ゆすぎ
平均的な所要時間は、初回の説明などの時間を除き約30分。詳細は以下の通りです。
1. 歯のトーンチェック
歯のシェードガイド(歯の色や明るさを一覧にした歯の色見本)を使用して、自身の現在の色味を確認。施術前と施術後の色味を比較し、効果の確認をしやすくします。
2. 歯磨き
歯磨きを自身で行います。ブラシや歯磨き粉は、サロン側から提供されることがとんど。薬剤が浸透しやすいように普段の汚れを落とし、薬剤塗布に備えます。
3. 薬剤の塗布
マウスオープナーを装着し、水分を拭き取ったら準備完了。自身でサロンで用意された薬剤を塗布していきます。
4. ライト照射
薬剤が歯の表面の汚れを浮かせる効果を促すために、LEDライトを装着し照射。照射時間は15~20分程度。
5. 歯磨き・ゆすぎ
流布した薬剤を落とし、仕上げの歯磨きとゆすぎを行います。軽くブラッシングまたは指定の歯磨き剤を使用して歯磨きをし、薬剤を落とします。施術前後の比較で効果を確認し、施術完了となります。
セルフホワイトニングにかかる費用
セルフホワイトニングにかかる費用は、1回の施術あたり3000円〜5000円が相場です。
殆どのサロンが複数回の施術を推奨しており、6回コース/12回コース/20回コースというように、回数が多いほど1回あたりの値段が下がる仕組みになっています。
最初の2,3回は期間を空けず通い、その後は白さを維持するために月1,2回通うことが推奨されています。
セルフホワイトニングのメリット
セルフホワイトニングのメリットは以下の3つです。
メリット1 低コストでの施術が可能
安価かつ短時間で施術を受けることが可能です。歯科医院のホワイトニングと比較してみると一目瞭然です。
- 価格相場
歯科医院:10000〜50000円/1回
セルフホワイトニング:3000〜5000円/1回 - 施術時間
歯科医院;40~60分程度
セルフホワイトニング:30分程度
歯科医院がの高額かつ1回あたりの施術時間の長さに比べ、セルフホワイトニングは安価かつ短時間での施術が可能となります。
メリット2 施術による痛み、施術後の制限・副作用が少ない
セルフホワイトニングは薬剤を使用した歯の表面のクリーニングであり、食品添加物等にも使用されている人体に影響の少ない薬剤が使用されています。そのため、薬剤による施術中の痛みはほとんどなく、施術後の食事制限や知覚過敏のリスクはありません。
一方、歯科医院のホワイトニングは歯の内部まで医療用薬剤(過酸化物)によって漂白をする施術のため施術中痛みが伴う場合があります。また、施術後は食べられるものが限られたり、薬剤の影響で知覚過敏になるなどの副作用の可能性があります。
メリット3 自然な白さに仕上がる
白くなりすぎることなく、本来の自分の歯の白さに近い自然な色に仕上がります。セルフホワイトニングは歯の表面の汚れを浮かせて落とすアプローチなので、1回の施術で真っ白になることはなく、自分の本来の歯の色以上に白くなることもありません。
「真っ白すぎるのは不自然、突然真っ白になるのは恥ずかしい」という方にとっては、自然な白さはセルフホワイトニングのメリットと言えるでしょう。
セルフホワイトニングのデメリット
セルフホワイトニングのデメリットは以下の3つです。
デメリット1 ホワイトニング効果が少ない
効果の持続性が少ない
セルフホワイトニングは、表面の汚れに対してアプローチするため、歯の表面がまた汚れれば元に戻ってしまいます。そのため、歯の白さを保つためには定期的に通い続ける必要があります。
元々の歯以上に白くはならない
セルフホワイトニングはあくまで歯の表面のみのクリーニングのため、歯の内部、つまり元々の自分の歯の色以上に白くすることはできません。そのため、歯が内部まで年月とともに変色している場合それ以上白くすることはセルフホワイトニングでは困難です。
歯科医院でのホワイトニングが歯の内部まで漂白できるのに対して、効果は少ないと言えるでしょう。
デメリット2 お店で施術してもらうメリットが少ない
市販で購入できる薬剤を使用している
セルフホワイトニングで使用されるポリリン酸、メタリン酸、二酸化チタン、重曹等の薬剤は、市販で購入可能です。
これらの成分が含まれている歯磨き粉やホワイトニンググッズも販売されているため、LED照射などの違いはあるものの、必ずしもお店に行かないと得られない効果とは限りません。
自分で施術をするスタイル
基本的にマウスピースの装着や薬剤の塗布等は自分で行う必要があります。これは、歯科医師免許を持ったもの以外の口の中の施術が法律的に認められていないためです。
そのため、施術はほぼ自分で行う必要があるので、少し面倒かもしれません。
デメリット3 優良業者を見極める必要がある
セルフホワイトニングは、安い設備投資や人件費ではじめられるため、参入のしやすさから多くの企業が次々と出店している現状です。中には、違法とわかりながら薬液に過酸化物を混ぜるなど、目に見える効果を出そうとするサロンも存在します。
きちんとルールを守り、安全な施術を行っている業者を自身で見極めることが不可欠です。
セルフホワイトニングに行く前に!絶対確認しておくべきこと
確認事項1 歯科医院のホワイトニングとは別のもの
上記のように、歯科医院のホワイトニングとサロンで行うセルフホワイトニングは全く別のものです。それぞれのメリットデメリットを理解したうえで、セルフホワイトニングに行くかどうかを判断しましょう。
確認事項2 回数を重ねれば重ねるほど白くなるものではない
表面をクリーニングするだけのセルフホワイトニングは、元々の歯の色以上に白くなることはありません。そのことを理解せず、お店の人に勧められるがままに何十回もの施術を申し込んでしまわないよう注意しましょう。
確認事項3 違法性はないか
絶対の効果をうたい、医療用薬液を混ぜるなどの違法な施術を使用していないかよく確認しましょう。間違った薬剤の使い方の人体への影響は計り知れません。
クリーニングであること、歯科医院との違いをしっかりと説明してくれるお店を選ぶと良いでしょう。
まとめ
セルフホワイトニングは、歯科医院のホワイトニングとは全く別の表面のクリーニングを目的とした施術です。
内容を正しく理解し、一生の資産である歯を自分でしっかり守りながら理想の白い歯を目指していくことが大切です!