薬が原因でも大丈夫?「テトラサイクリン変色歯」のホワイトニング

ホワイトニングQ&A

歯の黄ばみには、ステインによる表面の着色汚れ以外にも、歯の内部の着色が原因の場合があります。

テトラサイクリンという抗生物質の性質で、歯の内部が黄色などに着色していまうというケースがあります。そのよう場合もホワイトニングはできるのでしょうか。

着色パターン別の方法と注意点を解説していきます。

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テトラサイクリン変色歯とは

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抗生物質「テトラサイクリン」とは?

テトラサイクリンとは、テトラサイクリン系の種類に属する抗生物質のことを意味します。抗生物質には種類があり、他に「ペニシリン系」などがあります。

テトラサイクリンには「ミノサイクリン」「オキシテトラサイクリン」など多くの種類があります。最近は使用されていませんが、以前は風邪薬のシロップなどに使用されていたため、20歳〜40歳の成人の方は幼少期使用した可能性があります。

テトラサイクリン変色歯の定義

テトラサイクリン変色歯とは、歯の形成期にテトラサイクリン系抗生物質を服用したことが原因で、歯の内部の象牙質に着色してしまった歯のことを意味しています。

服用した時期によって着色の特徴が異なり、前歯から奥歯まで左右対称に現れます。

テトラサイクリン変色歯の分類

テトラサイクリン変色歯は着色の度合いによって4つに分類されます。この着色度合いによって、ホワイトニングの効果も変わってきます。最も重度の場合は、ホワイトニングが難しい場合があります

<参考:ファインマンによるテトラサイクリン変色歯の分類>

I度:ライトイエロー 淡い黄色、褐色、灰色で歯全体が均一に着色している。縞模様なし。
II度:ライトグレー I度より濃い。歯全体が均一に着色。縞模様なし。
III度:ダークイエローまたはダークグレー 濃い灰色、または青意味がかかった灰色など。縞模様あり。
IV度:色に関係なく濃いカラー 着色が強く、縞模様も顕著に出ている。

テトラサイクリンが歯を変色させる原因

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テトラサイクリン系抗生物質は、歯の形成期に投与されると歯の硬組織内に取り込まれ、TC-リン酸塩という物質が形成されます。これに紫外線があたると光化学反応がおこり、黄色から褐色、さらに黒色へと変化していきます。

変色の程度は服用時期・使用量・薬剤の種類によって大きく異なりますが、3歳くらいまでに大量服用を繰り返すと、上の前歯の縁の部分、6番目の奥歯に変色を起こすとされ、その可能性は80%異常と言われています。

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テトラサイクリン変色歯のホワイトニング

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テトラサイクリンのホワイトニングは、一般的に白くなりにくく後戻りしやすい性質がありますが、症状が軽度であればホワイトニングは可能です。

変色歯への対応方法

テトラサイクリン変色歯へのホワイトニングは、長時間薬を浸透されて歯の内部の象牙質まで染めることができるホームホワイトニングが最も適切であるといわれています。

また、着色度合いが強い場合はオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用した「デュアルホワイトニング」が効果的だとされています。

症例別の効果

薄黄色または均一な黄色系の着色の場合

一般的なホワイトニングで白くすることができます。縞模様は白くなりにくいことがありますが、回数を重ねることで目立たなくすることが可能です。

薄いグレーの着色

ホワイトニングで白くすることは可能ですが、グレー系の白さになってしまう可能性があります。しま模様がある場合は、均一に白くすることが困難です。

薄いグレー・オレンジ・茶・黒などの場合

濃い色の場合はその色が薄くなってくる程度で、ホワイトニングで白く染めることは難しいでしょう。着色がある程度均一で、歯の先端付近にのみ着色があるなどの場合は、ホームホワイトニングで時間と回数を重ねることで改善できる場合はあります。

しかし、重度の着色はその効果があまり期待できないため、ホワイトニング以外の方法(白い人工物をかぶせるなどの方法)が推奨されています。

歯の根元の着色やグラデーションがある場合

根元部分に着色がある場合、根元はとくに白くなりにくいためホワイトニングが難しくなります。先端部分の着色の方が効果は見込めます。

また縞模様になっている場合は、薄い黄色系の着色でない限りその模様を目立たなく均一にするのは難しいと言われています。

ホワイトニングできない場合

上記の表のⅣ度に該当するほど重度の着色の場合、ホワイトニングは難しいといわれています。デュアルホワイトニングなどは推奨されておらず、人工物で白くすることが望ましいとされています。

テトラサイクリン変色歯のホワイトニングの注意点

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一般的な歯に比べて時間がかかる

一般的な着色が原因のホワイトニングと異なり、歯の内部からの着色のため白くなるのに回数も時間もかかり、期間を必要とます。

一般的に2~3回と言われる通院回数がそれより多くなる可能性を頭に入れておきましょう。

歯医者でのホワイトニングでしか白くならない

歯医者さんの過酸化水素を使用したホワイトニングは、歯の内部まで白く染めることができるホワイトニング方法です。

市販のホワイトニンググッズやセルフホワイトニングサロンなどで行う、ポリリン酸などで歯の表面のクリーニングで歯を白くするものは効果がありません。必ず歯医者さんで行ってください。

着色パターンによって効果が異なる

上記のように、着色パターンによってホワイトニング効果が異なってきます。自分がどの着色パターンにあてはまるのか、歯医者さんにしっかりみてもらいましょう。

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まとめ

テトラサイクリン変色歯は、軽度であればホワイトニングが可能です。ただし、ホームホワイトニングでじっくり歯を白くする方法やデュアルホワイトニングが推奨され、通常の歯に比べ回数も時間もかかります。

ホワイトニングできない場合もありますので、歯医者さんとホワイトニングのプランをよく相談しましょう。

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